Material - SUKUMO Leather -

600年の、技と色。

徳島産の天然染料「蒅」を使い、京都の染め師が染めあげた天然本藍染革。

約600年前から続く伝統製法をいまに伝え、徳島県・阿波地方にわずか5軒しか残っていない藍師のひとりである外山良治氏。徳島県産・阿波藍を育て、乾燥・熟成・発酵を繰り返すことで、種まきから300日もの時間をかけて、天然染料「蒅」をつくり上げています。その「蒅」を使い革に藍染を施すのは京都の染め師・浅井直幸氏。濃い色を出すときには約40回も浸しては汲み上げる作業を繰り返し、一点一点、丹精込めて染め上げられたのが天然本藍染革「SUKUMO Leather」なのです。

藍師 外山良治

徳島県・阿波地方に5軒残る藍師の一人。

蒅製法を守り続け、1978年に国選定無形文化財技術保持者に認定される。

平成22年度文化庁長官表彰を受賞。

平成25年度黄綬褒1章受賞。

染め師 浅井直幸

京都(有)浅井ローケツの2代目。

  

父、正文と共に天然灰汁発酵建本藍染にこだわりながら、天然本藍染めの可能性を探り続ける。

Design

美しさ、素顔のままで。

日本の天然色と職人の技が生んだ、新しいワークスタイルスニーカー。

革製のスニーカーといえばつま先の細くなった瀟洒なスタイルが定番ですがBluestoneをデザインするにあたっては、ボリューム感のあるトゥラインや、大きめのアイレットを採用。アメリカン・クラシックスを感じさせるスニーカーに仕上げました。

また、SUKUMO Leatherの持つナチュラルで上質な風合いを生かすために、あえて革表面に加工を施さず、素っぴんのまま使うことで、逆に革本来の復元力で外部からの傷を目立たなくすることにもつながりました。

天然素材によってつくられた、混じりけのない染料。そこから生みだされた自然の色彩と、ノーメーキャップな素材たち。そして、シンプルでベーシックなデザイン。それらが絶妙なバランスで調和したBluestoneは、スニーカーの新しい定番スタイルであり、人々に長く愛され続けるロングセラーアイテムなのです。

スニーカーはこれまで買った時点が最高の状態で、時間とともに履きつぶすものというイメージがありました。しかしBluestoneは素材選びから、設計・デザイン、製法や製作工程にいたるまで、すべてにおいてハンドメイドシューズの技術を持ち込み、履き込むことで素足になじみ、風合いが増すという、スニーカーの常識を覆すことに成功しました。

履き込みながら味わいを増し、足の形に合わせてフィットしていくスニーカー。

この無理難題を実現するためには、職人たちの技を結集し、手作業で一足ずつ丁寧につくり上げていくしかありません。ですからBluestoneはまさに日本の伝統技術で磨き上げたオーセンティックスニーカーなのです。

Bluestone designer赤理 浩一

【Profile】 1988年 婦人靴企画会社入社。1994年 双子の兄弟とともに【akari design studio】設立。婦人服ブランド「akari」販売をスタート。BARNEYS NEW YORK をはじめ全国セレクトショップで展開させる。1998年 文化服装学院 シューズ科にて教員として勤務。2005年 靴・鞄コンサルティング会社 ㈱Jalfic入社。2010年(株)興和インターナショナル入社。2014年 同会社でオリジナルブランド【Bluestone】を立ちあげ、藍染めレザー「SUKUMO」はじめ、日本の靴作り技術を 最大限に生かしたレザースニーカーの開発に力を注ぐ。

Parts

足になじむ、手しごと。

選び抜かれたシューパーツから組み上げた、上質さと機能性を両立したハンドメイド・スニーカー。

Bluestoneは各パーツの素材選びからこだわり、量産を意識した従来のスニーカーとは異なっています。履くごとに足になじんでいくよう、多くの部分で天然素材にこだわり、まさにハンドメイドシューズのフィロソフィーによって、職人の手しごとでひとつひとつ丁寧に生み出されているのです。Bluestoneの誕生は、これまで履きつぶすイメージの強かったスニーカーを、末長く愛用していただけるロングライフアイテムに変えるきっかけになる、まさにエポックメイキングな出来事なのです。

番号をマウスオーバーすると説明が表示されます。

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Technique of craftsmen

スニーカーに、熟練の技を。

カジュアルなスニーカーに生かされた、靴職人たちの最高技術。

1. LAST/木型 曲線の美しい、木型をつくる。

Bluestoneは木型を見ただけで、その美しさをイメージしていただけることでしょう。その理由は、曲線美。通常のスニーカー木型とは異なり、革靴の理論をもとに惜しみなく曲線を使った、より立体的な木型をつくることで足になじみやすい設計になっています。美しさと機能を兼ね備えた唯一無二の木型。そこには、職人の手業が生きているのです。

2. PATTERN/型紙 洋服と同じ手法で、型紙を断裁する。

靴職人の高度な技は、パターンメーキングにもいかんなく発揮されています。Bluestoneは、洋服の立体裁断で使われる「いせ込み」と呼ばれる手法を採用。あえて長さの違うパターンや、微妙にカーブの異なるパターンをつくることで、木型のラインを精密に再現し、より立体的で木型に吸い付くようなパターンメーキングを可能にしています。

3. MAKING/製甲 いせ込みながら、ミシンで縫製する。

革をいせ込みながら縫う技術は、パターンを熟知した職人にしかできない熟練技。裁断されたパーツごとに漉き方と厚みを精緻に調整しながらカーブの違うパーツを縫い合わせることで、木型を包み込むような立体的なアッパーが完成するのです。そして、極細の針と糸で高度な技術を要する精細なステッチをかけていく。Bluestoneは、こうした職人達の合わせ技によって生みだされています。

4. CLOSING/つり込み 1足ずつ、職人の手でつり込む。

「ワニ」と呼ばれる昔ながらの道具を使い、職人の手で1足ずつつり込んでいく。そして、いまではほとんど見られなくなった、表革と裏革を別々につり込む方法で丁寧に仕上げていく。機械に頼らず、手間暇を厭わず。革の伸び率や状態を確認しながら、長年の手仕事の中で培った職人の勘を頼りに、微妙な力を加減しながらアッパーを木型につり込んでいく。それは、Bluestoneを作り上げるうえでもっとも重要な工程のひとつなのです。